第2回
日本リハビリテーション医学会
九州地方会

(旧)九州リハビリテーション医学会 

日時:平成9年9月14日(日)

午前9時〜午後4時30分
会場:福岡市民会館小ホール
〒810福岡市中央区天神5−1−23
TEL 092-761-6567 FAX 092-761-5866

会長:岩坪膜二(労働福祉事業団総合せき損センター)

学会幹事 植田尊善

〒820 福岡県飯塚市伊岐額550-4
TEL 0948-24-24-7500 FAX 0948-29-1605

事務局:産業医科大学リハピリテーション医学教室
〒807北九州市八幡西区医生ケ丘1−1
TEL 093-691-7266 FAX 093-691-3529


<講演抄録>

脳卒中患者の動向 

医療法人ちゅうざん会 ちゅうざん病院リハビリテーンョン科

今村義典、末永英文、戸田ゆみ子、仲嶺時雄、宮良長和、山崎富浩

脳卒中患者の早期リハビリテーンョン治療の効果については、その機能回復、入院期間の短縮および経済効果について、すでに報告され、その重要性は周知のことである。 しかし、急性期・早期リハビリ治療がスムーズに可能であるのは限られた救急医療から、リハビリ医療がそろった、総合システムの病院と考えられていた。 しかし、医療制度の改正にともなうー般病院の在院日数の短縮化により、リハビリ専門病院への紹介時期に変化が見られてきている。 今回、最近2年間に他疾患や合併症による入院や短期入院患者を除いた脳卒中後のリハビリ治療を目的に入院し、一定期間リハビリ治療を行い退院した患者の動向について検討したので報告する。

対象: 153例(男性75名、女性78名)、疾病分類(脳出血80例、脳梗塞62例、クモ膜下出血11例)、年齢構成(20歳代:1例、40歳代:13例、50歳代:32例、60歳代:44例、70歳代:44例、80歳代:17例、90歳代: 2例)。

結果および考察: 発病から当院入院までの期間は、1ヶ月以内50例、2ヶ月以内51例、3ヶ月以内27例、3ヶ月以上22例、1年以上3例であった。 治療効果の期待できる期間に8割以上が紹介されてきている。しかし、ー般に脳卒中患者はかかりつけ診療所から救急病院や脳外科病院に紹介され、リハビリに関しては余り病診連携はない。 今回の全例は病病連携による紹介であった。 また、発病から入院までの期間については、脳出血に比べて脳梗塞が短くなっていた。 脳梗塞は発病即リハビリ治療の適応と考えられる例が多い。 機能面をADL評価でみると全例に改善を示していたが、リハビリ病院の在院日数からみると、退院については早期リハビリの治療的効果以外に他の要因の関与が大きいことが今後の問題である。