第1回
全国リハビリテーション医療研究大会

「21世紀のリハビリテーション医療を目指して」


日 時: 1997年10月24日(金)・25日(土)

会 場: 熊本市民会館

主 催: 日本リハビリテーション病院協会
    


<講演抄録>

リハビリテーション病院における脳卒中患者の動向

 医療法人ちゅうざん会 ちゅうざん病院リハビリテーション科

今村義典・末永英文・戸田ゆみ子・仲嶺時雄・宮良長和・山崎富浩

キーワード: 脳卒中・リハビリテーション専門病院・病病連携

はじめに: 脳卒中患者の早期リハビリテーション治療の効果については、その機能回復、入院期間の短縮および経済効果について、すでに報告され、その重要性は周知のことである。 しかし、急性期・早期リハビリ治療のスムーズな流れが可能であるのは、救急医療からリハビリ医療のそろった総合システムの病院と考えられていたが、医療制度の改正にともなうー般病院の在院日数の短縮化は、リハビリ専門病院への紹介時期に変化が見られてきている。 今回、平成7年1月以後の最近2年6ヶ月間に脳卒中後のリハビリ治療を目的に紹介され、一定期間の入院リハビリ治療を行い、退院した患者の動向について検討したので報告する。

対象: 症例数 174例、疾病分類(脳出血108例、脳梗塞 59例、クモ膜下出血 7例)

結果と考察: 発病から当院入院までの期間は、1ヶ月月以内65例、2ヶ月以内56例、3ヶ月以内25例、3ヶ月以上6ヶ月以内17例、6ヶ月以上11例であった。 治療効果の期待できる期間に8割以上が紹介されてきている。 しかし、一般に脳卒中患者はかかりつけ診療所から救急病院や脳外科病院に紹介され、リハビリに関しては、病診連携はなく、今回の全例は病病連携による紹介であった。 リハビリ効果をADL評価でみると全例に改善を示していたが、リハビリ病院の在院日数をみると、リハビリ・ゴールと退院については早期リハビリの治療的効果以外に他の要因の関与が大きいことが今後の問題である。