広報ちゅうざん 8月

ちゅうざん祭り

 平成26年6月29日に第11回ちゅうざん祭りを開催しました。 梅雨の時期でもあり、雨が心配されましたが、晴天にも恵まれ、多数の地域の皆さんにご来場頂き、 様々なイベントや体験・相談コーナーで楽しいひとときを過ごして頂きました。
 通所リハビリ室では、通所利用者・入院患者様が作った手工芸の展示やバザー、福祉用具・義肢装具の展示を行いました。 手工芸では、リハビリの一環で行ったとは思えないほどの見事な出来栄えにて、 来客者から「買いたい!」と要望もあるほどでした。
 本館1階ロビーでは、医師・薬剤師による健康相談や看護師による血圧測定・健康チェック、 栄養士による栄養相談、ケアマネージャーや医療相談員による社会資源相談を実施し、 各専門分野での相談を行っていました。また、軽食の出店も行いましたが、すぐに完売してしまうほど大好評でした。
 1階リハビリ室では、ゲストを招き、舞台余興を盛り上げて頂きました。嘉手納こどもサークルによる太鼓や三線、 池原シズ琉舞道場による琉球舞踊、マハロによるフラダンス、またちゅうざん病院職員によるダンス・エイサーを披露しました。 毎日の大変なリハビリ生活の中で、少しでも皆様の素敵な笑顔を見る事ができ、大変嬉しく感じております。
 最後になりますが、皆様のご協力のおかげでスムーズに進行でき、事故など無く対応できました。 また、ご記入して下さったアンケート内容を踏まえながら、今後のちゅうざん祭りの発展に繋げていきたいと思います。 ご協力頂きまして誠にありがとうございました。

訪問リハビリテーション 研究・発表内容紹介

 訪問リハビリテーションのスタッフは、高齢者や障害をもつ方々が安全に安心して在宅生活を送ることができるよう、 ご本人やご家族とお話ししながら活動しています。
 私たちは、適切な生活支援を個人の状況にあわせて提供できるようになるための一助にすることを目的とし、 『当院訪問リハビリテーション利用者への支援内容の傾向について』という研究を行いました。 そして、日本慢性期医療協会・アジア慢性期医療協会主催の全国学会で発表する機会をいただき、 多数ある演台の中で優秀演台10演台の1つに選ばれました。 このような名誉ある賞をいただき、日ごろの訪問リハ業務を評価されたことと同時に、 明らかになった今後の課題に向き合うことが必要だと感じています。
 今回、この発表内容の一部を『広報ちゅうざん』に掲載させて頂きます。
 私たちは今後も質の向上を目指すとともに、より良い訪問リハビリテーションを提供できるよう励んでまいりますので、 今後も宜しくお願いいたします。

<研究テーマ>
 当院訪問リハビリテーション利用者への支援内容の傾向について
 ~基本属性・開始時と追加介入内容の調査~

【はじめに】訪問リハの支援内容を、開始時と経過中追加した介入内容に分け、時間的経緯をおって調査しました。

【対象】平成24年4月から平成25年6月の期間に当院訪問リハを利用し,6月までに終了した60名を対象としました。

【方法】
1.利用者の基本属性 2.訪問リハ開始時の介入内容 と 訪問リハ経過中に追加した介入内容  3.介入内容を追加した理由 を調査しました。

【結果】
結果
 当院訪問リハ利用者の特徴として、 医療機関退院後の高齢者が多く脳梗塞や骨折の疾病により在宅生活に支障をきたしている方が多いことが分かりました。 また、少数ではありますが、30~60代の日常生活動作をある程度自立されている利用者もいることが分かりました。

介入項目

 次に開始時介入内容項目の結果です。訪問リハ開始時には 1移動能力、2心身機能、3日常生活動作、4介助指導 について介入する傾向がありました。 続いての訪問リハ経過中の追加介入内容項目の結果では、 異なる方法に変更したものも含め、4介助指導、6環境設定、1移動能力、7家事動作、 について介入する傾向がありました。

追加介入内容分類

次の1~9項目に分類した追加介入内容の具体例として、①②⑨では、 『家族に頼ることなく1人でできるようになりたい』や、③では 『以前のように家事をしたい』、④では 『外出して楽しみたい』など、プラス要素の変化がありました。また、⑥⑧では 『褥創や誤嚥の再発を予防したい』『病態悪化のため安全に行える生活動作・介助方法を知りたい』など、 身体のマイナス要素がありました。また、⑦⑨では、生活を送る中で家族、事業所、 就労機関などへの伝達・助言が必要になったことがあげられました。

【まとめ】
当院訪問リハ利用者への支援傾向から考えられることとして、 脳梗塞や骨折などの疾病を治療後の在宅高齢者に対する開始時訪問リハ内容の傾向から、 退院直後の安全な生活の基盤づくりが重要になると考えました。 次に、経過中の追加介入内容およびその理由から、 経過中の身体の改善・増悪変化に対して環境や動作方法・介助方法を変更することや、 介護者の協力のもとで機能維持・向上を行う体制作りを図ること、 年齢、自立度、家庭内の立場から余暇・外出活動、家庭内役割に関わること、が必要になると考えました。
今後の課題として、①退院直後の安全な生活の基盤づくりにむけて、 在宅で定着しやすい動作指導・家族への伝達を入院部と合同で検討する  ②経過中の身体的変化に対応したり、家族協力のもとで機能維持・向上を図る体制作りに向けて、 本人・家族ニードと訪問リハ評価計画とを合わせて考える  ③医療機関退院後の患者全体にいかせるよう、 利用者の生活状況や訪問リハ介入内容を当院スタッフと共有できる方法を検討する ことが必要と感じました。