言語聴覚療法(Speech-Language-Hearing Therapy ST)とは

 言語聴覚療法とは、コミュニケーションや食べることに障害を持つ方々の言語や聴覚、摂食・嚥下機能の再獲得・回復・維持を支援し、機能面だけでなく「生活の質(QOL)」を豊かにするために行われるリハビリテーションの一領域です。また機能そのものの獲得や回復が困難な場合には、補助具(補聴器や人口内耳、人工喉頭)や拡大・代替コミュニケーション(AAC)の訓練を行い、家庭や学校・職場での社会的不利の軽減を図るため、家族や教師、職場の上司や同僚などにさまざまな助言や指導を行うことも含まれています。

言語聴覚療法(ST)課理念

  • 患者様に寄り添う言語聴覚士であること
  • 科学的な視点を持った言語聴覚療法の提供
  • 専門に偏らない全人的な患者支援の実施

ST課の運営

 主任言語聴覚士とシニア療法士(臨床経験5年以上)を中心にリハビリテーション療法部内での役割、病院内での役割、日々の問題点、研修会、研究等をST課全員で考えていきます。様々な取り組みについては随時対応していきますが、月1回のST課調整会議の議題となった事項は議事録に残され病院上層部へ伝わる仕組みとなっています。 
 作業療法(OT)課と協業しそれぞれの職種の強みを活かせるように相談を行っています。

STの配属先及び対象患者

入院部門:6つある回復期病棟に配属され、入院患者様を担当します。
外来部門:退院後も機能回復が望める患者様、失語症、高次脳機能障害、構音障害、嚥下障害を呈し数年単位の長期的なサポートが必要な患者様、その他、自動車運転再開支援対象の患者様や復職支援を担当します。
地域在宅部門(訪問・通所部門):在宅復帰はできたものの、さらなる機能回復が望める患者様、失語、高次脳機能障害、嚥下障害を呈し数年単位の長期的なサポートが必要だが在宅からの通院手段が無い患者様を担当します。

教育体制

  • 新人研修会
     入職より約2ヶ月かけて週一回先輩ST、療法士部長等が交代で講師となり、リハビリテーション概論、失語症、運動障害性構音障害、音声障害、高次脳機能障害、認知症、摂食嚥下障害等について講義していきます。なるべく経験者も参加し先輩・後輩との交流を深める場にもなっています。
  • 症例検討相談会
     月一回、調整会議のある日の17時30分以降で実施しています。
  • 情報交換会
     月一回、症例検討相談会とは別の日に実施しています。気になる論文紹介や、気軽な課内の交流の場となります。

実習生の受け入れ

 後進の育成は重要な責務と考え、主に県内の専門学校、県外の養成校・大学に在籍する沖縄出身の学生の受け入れを毎年行っています。また、学生に指導することで経験年数を問わず自分にとっての学びとなると考えています。

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