ちゅうざん病院のホームページにようこそ.

患者・ご家族のみなさまへ
ちゅうざん病院は開設41年を迎えました。全国的にリハビリテーション診療専門としては最も歴史ある病院となっています。本院は開院当初から「患者のための病院、開かれた病院、生涯学習」を理念として掲げています。建物はリハビリテーション治療に特化した非常に合理的な造りになっています。
和6年には、開設40周年事業の柱として新棟建設・機器購入を行い、さらに広大な訓練スペース確保と快適な個室と機器の充実、WiFi環境の整備を行いました。普通のリハビリテーション病院には導入が難しいMRI検査や生化学検査の院内実施を可能としました。最良のリハビリテーション治療のためには正確な診断が必要で,高度な検査機器が不可欠なためです。是非,ご覧頂ければと考えます。
また,診療の要である医師の内容と数の充実が求められます。本院ではリハビリテーション科専門医6名,整形外科専門医3名,外科1名,内科2名,等と充実しています。琉球大学から整形外科,心臓血管外科,循環器,救急,リハビリテーション医学などの教授に御指導をいただき,高水準の医療提供に努めています。沖縄県では、中部以北に小児整形外科医がいないため、小児運動器疾患診療需要も多いので,その点をリハビリテーション専門病院として補完していきたいと考えます。
リハビリテーション病棟にも様々な最新のリハビリテーション機器を備え,療法士はいつも研修や指導を受けています。愛知医科大学リハビリテーション科からは国際レベルの研究指導も受けております。院内勉強会は毎日開催され,常に知識と技術のブラッシュアップが出来るように努めています。患者さんに高強度長時間のリハビリテーション治療を行えるよう常に勉強しています。
看護師も,看護部長を中心位よくまとまり,リハビリテーション診療をよく理解し,積極的な看護を行っています。それぞれの患者の障害に合わせた看護計画を策定し,プロとしてのリハビリテーション看護を心がけています。救急対応等の院内研修はもとより,院外への研修も病院として積極的に勧めています。年間休日を120日確保し、定時帰宅に向けて努力しています。
本院のリハビリテーション治療は沖縄県のみならず全国でも最高の量と質を誇っていると考えます。従って、リハビリテーション治療を中心とした活動性改善の取組は、地域の皆様をより幸せにし、全体の医療費削減にも寄与できます。我々が研鑽を続け、リハビリテーション治療の内容の充実と量を増やす取組を通じて地域医療と福祉への貢献が達成されると信じて一人一人の患者さんの治療に取り組んでいます。
よろしくお願い申し上げます。
医療従事者の皆さま
本年,ちゅうざん病院開設41年目を迎えました.
末永英文先生が北谷にちゅうざん病院を開設し,以来,リハビリテーション診療中心に地域医療に貢献してきたことになります.リハビリテーション医学の観点で見ると、全国でも極めて稀な歴史と伝統ある病院といえます.
わたくしの恩師産業医科大学リハビリテーション医学講座初代教授緒方甫先生が末永英文先生と同窓で、かつ当時日本では稀なリハビリテーション病院を支援したいという考えで、わたくしも開設間もない本院へ非常勤医師で派遣されました。その時から,現在と同じ,積極的なリハビリテーション診療を行っていました。40年の時を経て,こうしてちゅうざん病院に勤めていると言うことは運命を感じます。
ちゅうざん病院の現状をみますと,リハビリエーション科専門医が4名おり,専攻医が3名勤務しています.ある意味、大学病院より充実した内容になっています.療法士の知識と経験は全国的にも最高レベルと言え,昨年研究面でも多くの賞を受賞しました.栄養士,臨床検査技師,医療相談員の内容も全国のリハビリテーション病院と比較できるところがないほどハイレベルだと考えます.
病院のハード面でも新棟の完成により,広すぎる側面はあるものの,リハビリテーション治療には最良の環境が出来るようになりました。訓練機器,検査機器はリハビリテーション専門病院として異例なほど充実しています.SEの活躍もあり,電子カルテはもちろんの事,患者さん個別に対応できるようITを活用したシステムの充実を図ります.薬剤部も最新の分別機器が導入され,薬剤師は3名体制となりました.放射線部も3名体制でVF検査はもちろんのこと,診断の精度向上のためのCT,MRIや骨密度計の充実を図っています。臨床検査師も3名体制で,通常の血液生化学検査は院内で迅速に測定可能です.Bモードエコー検査や筋電図検査など技術を必要とする検査も実施可能です.
本院の売りとなっているのは,看護師と介護士の充実です.中身でも陣容でも県下トップクラスです.他の施設からも高い評価を得ています.普段からの研修が重要と考え,常時様々な研修を実施しています.また,医事課などの事務も大変よく仕事をしていますが,院外での研修などに積極的に参加していただきます。レセプト時期での過剰労働は今年の課題と捉えています.いずれの職種に対しても年間休日を120日確保し、定時帰宅に向けて努力しています。
令和7年,沖縄県のリハビリテーション医学発展に大きく寄与することがおきます。琉球大学にリハビリテーション科の教室が設置されました.山田尚基先生が教授として着任されました.私どもも,御指導を頂き,さらなる発展を目指していきたいと考えます.
よろしくお願い申し上げます.
ちゅうざん病院院長 田島文博