「言語聴覚士」とは、言語聴覚士法で音声機能、言語機能または聴覚に障害のある者についてその機能の維持向上を図るため、言語訓練その他の訓練、これに必要な検査および助言、指導その他の援助を行います。

主な対象

言語聴覚士が対象とする主な障害としては、コミュニケーション障害として、①失語症 ②失語症以外の高次脳機能障害 ③言語発達障害 ④構音障害 ⑤音声障害 ⑥吃音 ⑦聴覚障害があげられます。また、摂食嚥下障害も重要な対象となります。

リハビリテーション治療環境

言語訓練室

治療・検査機器紹介
左から
咳テスト
舌圧想定機
干渉波感覚刺激器

咳テスト
不顕性誤嚥のハイリスク患者をスクリーニングします。

舌圧測定
舌圧測定器は舌の運動機能を最大舌圧として測定する機器です。
測定値は摂食・嚥下機能や構音機能に関する口腔機能検査のスクリーニングの指標となります。

干渉波感覚刺激器
嚥下反射の促進や咳嗽反射の閾値低下による気道防御機構の改善効果が見込まれます。

当院の特色

○積極的な離床と介入

自宅復帰にむけ生活再建の為、集中的な言語聴覚療法を行います。そのために、多職種との連携を密にすることで、積極的に離床を促し意識賦活させたうえで、言語機能や高次脳機能、認知機能、嚥下機能の改善に努めています。

○嚥下造影検査(VF)

嚥下造影検査(VF)を行い、摂食嚥下器官の形態・運動、食物の通過状況などを評価しています。

○喀痰吸引研修

摂食嚥下療法へ関わることの多い言語聴覚士へ、安全に喀痰吸引が行えるよう、看護師による喀痰吸引指導を行っています。

療法士の教育

専門職としてのプロフェッショナルの育成に取り組んでいます。
患者様への治療の質向上、療法士キャリア向上を目的に、学会発表や論文執筆にも取り組んでいます。また、院長による患者様に実施した、嚥下造影検査(VF)についての勉強会も月に2回開催しています。
加えて、作業療法士と言語聴覚士で合同で勉強会やリハビリテーション治療(ドライビングシュミレーターを使用した運転再開支援、高次脳機能訓練など)を実施し、より質の高いリハビリテーション治療に取り組んでいます。

検査道具
研修会風景
OT・STでの協働介入場面

関連病院

 

 

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