リハビリテーション療法部は、約150名の療法士で構成されています。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士といったリハビリテーション専門職が、患者さんの機能回復や社会復帰のための能力開発などを目的に、専門的な個別リハビリテーションを提供します。医師の指示のもと患者さん一人ひとりの病気をしっかりと理解したうえで、最新で信頼できる医学的情報にもとづきリハビリテーションプログラムを立案します。障害をもち精神的に不安定となっている患者さんを支えられるよう、話をしっかりと聞く姿勢を大切にしています。
また当院の療法士は、看護師や介護福祉士、管理栄養士、医療相談員などのチームメンバーとの連携を重要視しています。障害のある患者さんの社会復帰には、介護や保健、福祉を含む多面的な支援が必要です。職種の壁を越えたコミュニケーションが、結果的に患者さんにとっての最良の利益につながると信じています。
療法士の行動指針
1.運動・運動・運動 〜運動の効果を最大限に引き出します〜
2.理学所見を大切にします
3.画像・血液検査・心電図などに基づいて、最大限の運動負荷をかけます
4.最新の知見を習得します
5.リハビリテーション機器を活用します
6.就寝時以外は離床して作業や活動を提供します
7.環境に依存しない身体機能を作り上げます
8.足底面の幅が広い靴を履かせます
9.すくみ足を見たら、まずは階段に行きます
10.自主訓練を習慣化させます
11.向上した身体機能をADLに汎化させます
12.自助具や福祉用具を駆使し、代償機能を最大限に引き出します
13.認知・行為・心理的側面を包括的に捉え、その人らしい生活の実現を支援します
14.摂食・嚥下機能を詳細に正しく評価し、食事につなげます
15.言語機能を最大限に引き出し、コミュニケーションを支援します